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プラセンタ注射

プラセンタとは?

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「プラセンタ」とは、胎盤のことです。
赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤から抽出された成分で、生命を誕生させるために必要な栄養素が豊富に含まれています。

胎盤には、赤ちゃんが成長するのに必要な栄養が、ぎっしりつまっており、母親の子宮内に着床した直径0.1mmほどの小さな受精卵を、わずか10か月の間に平均3㎏の胎児に育て上げるという驚異的な働きを持った組織です。

胎児はまだ脳下垂体、肺、肝臓、腎臓、脾臓、小腸といった臓器の機能を十分に備えていないため、胎盤がこれらの代わりに働きます。
複数の臓器の働きを1つでこなすことから「万能臓器」といっても過言ではありません。
また母親から供給される栄養分と酸素を胎児に運び、胎児の排泄物を母親の体に渡す役割も担っています。
ここでは、胎児側の血液と母体側の血液が混ざらないような「胎盤関門」が存在し、栄養分の受け渡しが行われています。

あまり知られていませんが調節機能という働きもあります。
例えば、胎盤には血液の凝固を防ぐと共に、出血を防ぐ働きもあります。
これは血液を胎児に贈るために血液の凝固を防ぐ、出産の際は母体を守るために出血を防ぐ、といったことからも推測できるかと思います。必要に応じてどちらの働きもできるように調節機能を作動させているのです。
プラセンタには体内の復調作用があり、各部各所を本来あるべき状態に戻そうとする力を発揮します。

更年期障害の治療薬としても使われており、自然治癒力を高めて細胞を活性化させ、滋養強壮や美肌などの効果があります。

プラセンタに含まれる栄養素

プラセンタはアミノ酸に加えタンパク質、脂質、糖質などの三大栄養素のみならず、身体の働きを整えるビタミン・ミネラル・核酸・酵素といった生理活性成分、細胞の新陳代謝を促す成長因子などの栄養素を豊富に含んでいます。

プラセンタ注射画像
アミノ酸
ロイシン、リジン、バリン、スレオニン、アラニン、グリシン、イソロイシン、アルギニンなど 20種類の必須アミノ酸と非必須アミノ酸
タンパク質
アルブミン、グロブリン
活性ペプチド
薬理活性の中心である多くの活性ペプチド
脂質・脂肪酸
コレステロール、バルミチン酸、ラウリン酸、ホスファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン
ミネラル
カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、リン、亜鉛、鉄
ビタミン
B1、B2、B6、B12、C、D、E、ナイアシン
糖質
グルコース、ガラクトース、ショ糖
核酸
DNA、RNAおよび代謝産物
ムコ多糖体
ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
酵素
アルカリホスファターゼ、賛成ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、アデノシン三リン酸など 100種類弱

プラセンタ注射とは

ヒト胎盤(プラセンタ)から生理活性成分を抽出した医療用医薬品です。 胎盤は赤ちゃんのへその緒とつながっていて、栄養や酸素を赤ちゃんに届け、赤ちゃんを育てる役割を持っています。
胎盤には細胞を育て、活性化させるたくさんの成長因子の栄養素がたいへん豊富に詰まっています。医療用に使われているプラセンタ注射薬は、 メルスモンとラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。

プラセンタ注射の効果

これまでに、様々な疾患に対する効果が報告されています。 (*治療効果には個人差がある事をご了解下さい。)

主な薬理作用は、次の通りです。

  • 自律神経やホルモンのバランスを整える
  • 免疫力を強化するほか、その働きを正常に保つ
  • 基礎代謝を活発にし、細胞や臓器の働きを高める
  • 血行促進作用
  • 肝臓の働きを強化し、解毒作用を高める
  • 活性酸素による酸化を防ぐ
  • 抗炎症作用
  • 乳汁分泌促進作用

具体的には下記の効果があると言われています。

<肌への美容効果>

  • シワが浅くなる
  • シミ、ソバカスが薄くなる
  • ツヤ、ハリがよみがえる
  • くすみの改善・ニキビの改善
  • アトピー性皮膚炎の改善
  • 乾燥症の改善

<更年期障害の改善>

  • イライラ
  • 多汗
  • 動悸
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 不眠
  • めまい
  • 疲れやすい
  • 肌の乾燥

<乳汁分泌促進作用>

  • 母乳分泌を促す

<その他の効果>

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 筋肉疲労
  • 全身の関節痛
  • 睡眠不足
  • 眼精疲労
  • 創傷の回復促進
  • 生理痛、生理不順
  • 血行促進
  • 冷え性
  • 花粉症
  • 気管支喘息
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎

プラセンタ注射のQ&A

Q.プラセンタ注射をすることのメリットは?
A.メリットはいくつかありますが、一番は美容面です。
主に肌の乾燥を防ぐ働きがあります。
また、プラセンタはもともと慢性肝炎の治療薬としてつくられたものなので、肝臓の代謝が良くなり、疲労回復にも効くというメリットもあります。
さらに更年期に伴ったほてりや多汗、イライラ、動悸、肩こり、頭痛などに効果が証明されております。
Q.プラセンタ注射のデメリットは?
A.献血ができなくなります。
Q.プラセンタのサプリメントと注射の違いは?
A.サプリメントに使用されているプラセンタはヒト由来のものではありませんが、注射に用いる薬剤はヒト由来のプラセンタです。
現在、日本でヒト由来のプラセンタを扱うことができるのは医師だけです。
効果に関しては、感じ方に個人差があるので一概にはいえませんが、人間の体内に入れるものとしては、ヒト由来のもののほうが良いことは確かです。
Q.どのくらいの間隔で注射すれば良い?
A.1回の注射で効果がはっきりわかる人もいれば、2~3回打たないと効果を感じない人もいます。
最初は1週間に1回を3~4回打って様子を見て、以降はその効果の出方を見て、1~2週間に1回程度のサイクルで良いでしょう。
Q.安全性は?
A.ウイルスや細菌などが製剤に混入しないよう、提供者のスクリーニング、滅菌によるウイルス 不活性化処理を施した製品を使用しています。
今までにプラセンタ注射により何らかの感染症が伝播したという報告はありません。
Q.プラセンタ注射の場合、待ち時間はありませんか?
A.ご予約いただければ、優先して注射いたしますが、込み具合によっては少しお待たせすることもございます。ご都合のいい時間にご予約ください。

当院で扱うプラセンタ注射①

<メルスモン>

プラセンタ注射画像

メルスモンは、1956年より更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として、開発されました。 プラセンタが持つ内分泌調整作用や自律神経調整作用によって、ほてり・のぼせ・イライラなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。

  • 更年期障害やホルモンバランスの乱れ
  • お肌の代謝を促進したい
  • シミを改善したい

方はメスルモンがおススメです。

  • 45〜59歳の女性
  • 乳汁分泌不全(産後1年以内)

の方は保険適用可。

<自費>

■1アンプル 1,200円税込
■2アンプル 2,000円税込

※初回診察料 別途1,000円(税込)

<保険適用>

  • 45~59歳の更年期障害の女性
  • 乳汁分泌不全(産後1年以内で母乳の出が悪い方)

上記の方は保険適用。

■初回 約1,000円
■2回目以降 約500円(※1アンプルのみ)

当院で扱うプラセンタ注射②

<ラエンネック>

プラセンタ注射画像

ラエンネックは、1959年肝機能障害の治療薬として開発されました。
低下した肝機能に対し、プラセンタが持つ基礎代謝促新作用や解毒作用によって、肝細胞増殖因子(HGF)が活発化します。
肝細胞の数が増えることで、肝機能が回復する効果が期待できます。・慢性肝疾患による肝機能障害の方は保険適用可。

<自費>

■1アンプル 1,200円税込
■2アンプル 2,000円税込

※初回診察料 別途1,000円(税込)

<保険適用>

  • 慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患がある方は保険適用。

■初回 約1,000円
■2回目以降 約500円(※1アンプルのみ)

※週に1~2回、定期的に打つことをお勧めします。
詳しくはスタッフまでお尋ねください。

メルスモンとラエンネックの違い①

この2つの製剤の違いは、まず製法にあります。メルスモンは加水分解法という製法で作られています。
プラセンタの細胞膜を強酸で分解し、エキスを抽出する方法です。ラエンネック は分子分画法で製造されています。
必要な成分のみを特殊なフィルターを使って抽出する方法です。有効成分を壊さずにとりだすことができます。
1本(2ml)あたりの胎盤含有量は、ラエンネックのほうがメルスモンよりも10%ほど多くなっています。

メルスモンとラエンネックの違い②

メルスモンはPHが中性近く、ベンジルアルコールという痛み止めの成分が含まれているため、注射時の痛みが少ないというメリットがあります。
痛みに弱い方へはメルスモンを、そうでない方へは胎盤エキスの含有量が多いラエンネックをお勧めしています。
添加物として、ラエンネックにはPH調整剤、ペプシン、乳糖等が含まれています。メルスモンにはベンジルアルコール等が含まれています。
体質的にこれらの添加物にアレルギー反応を起こす方がいますので、痒みや発疹などが出現した場合は薬剤を変えた方がよいでしょう。
また、ごく稀にラエンネックで頭痛が起きることがあり、その場合はメルスモンへ変更します。
逆に、メルスモンで眠気が強く起こるといった場合には、ラエンネックへ変更します。途中で薬剤変更のご希望がありましたら、ご相談ください。

プラセンタ注射の頻度・留意点

頻度

プラセンタは定期的に打つことをお勧めします。
最初の1ヶ月は週に2回、その後は週に1回くらいを目処にご来院ください。体調が良くなってきたら、その後はご自分の体調に合わせてご利用ください。

留意点

プラセンタ注射を打つと、献血が出来なくなりますので、ご承知ください。
詳しくは当院まで、お問い合わせ下さい。

竹内内科小児科医院

診療科目

内科 小児科 糖尿病内科 アレルギー科 皮膚科

住所

〒145-0072 東京都大田区田園調布本町40-12-201

アクセス

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