2月の当院ブログでもご紹介した通り、当院では体内に蓄積した「AGEs 終末糖化産物」を測定することができます。
体の中のタンパク質が食品や飲み物からなる過剰な糖と結合して変性し、AGEsとなって体内に蓄積します。この蓄積が増えすぎると細胞を攻撃してダメージを与え、その結果老化を進め、様々な病気を引き起こすと考えられています。
主に糖化によるダメージは次のようなものがあります。
①コラーゲンの変性によるお肌のたるみやしわ
②同じく血管壁を作るコラーゲンの変性による血管の老化(動脈硬化など血管の病気)
③眼球の水晶体に蓄積することによる白内障
④糖化による血糖値の上昇で糖尿病になりやすくなる
一方、体内には細菌やウイルスを撃退する活性酸素が常に発生しています。活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことで、生命維持のために重要な役割を果たしてくれます。しかし、紫外線や排気ガス、ストレス、糖化反応によって大量の活性酸素が発生することがあります。つまり、糖化は活性酸素を増やして酸化を進め、酸化は糖化を進めてしまいます。このように、糖化と酸化は結びついているのです。
私達の老化を進める酸化と糖化に対抗するには抗酸化力、抗糖化力が必要です。まず、抗酸化力を高めるにはビタミンC、ビタミンE、βカロテンを含む緑黄色野菜を摂りましょう。
◆抗酸化力のある食べ物
①緑茶
②緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草、トマト、人参、ニラなど)
③鮭、エビなど
緑茶に含まれるカテキンは強力な抗酸化作用を持っていて免疫力を高めてくれます。
(食事とは関係ないのですが、当院の美容施術であるハイドラフェイシャルの美容液にも抗酸化作用として緑茶エキスが使われています!)
◆抗糖化&抗酸化の生活のポイント
①バランスよい食事を心がける
和定食のような一汁三菜の定食スタイルだとバランスがよくなります。
②適度に運動する
こまめに動いたり、連続でなくても30分以上歩くなど継続できるものを。
③睡眠は6時間以上とる
一度に生活を変えようとするのは難しいことです。
まずはできることから始めてみませんか?
<抗糖化&抗酸化によいレシピ>
たらのたっぷり野菜蒸し味噌煮
〈材料〉2人分
生たら 2切
白菜 1/12切
にら 1/2束
人参 1/4本
味噌 大さじ1
みりん 小さじ1
酒 大さじ1
塩 小さじ1/2
〈作り方〉
①たらに塩を振っておく。
②野菜を切る。
③鍋に野菜を入れ小さじ1弱の塩と酒を入れる。
④たらの水気をペーパータオルで拭きとり、野菜の上に並べる。
⑤鍋に蓋をして蒸し煮にする。
⑥野菜から水が出て魚に火が通ったら、味噌とみりんを合わせたものを入れて味をつける。
味噌を入れたら煮立たせずにさっと仕上げる!
辛いのがお好きな方は、一味唐辛子を振ったり、柚子胡椒を添えても美味しくいただけます!
たらは消化吸収もよく、タンパク質が豊富で丈夫な体作りに役立ちます。
蒸し煮の時は白菜から水が出るのであえて水を入れていません。
野菜は白菜の他にもネギやキャベツなど家にある野菜を使ってください。
抗酸化作用のあるブロッコリーでもいいですね。
今回は、抗酸化作用があるβカロテンを多く含むニラを加えました。βカロテンは抵抗力を高めて疲労回復や風邪予防に役立つスタミナ野菜です。
是非作ってみて下さい!!
参考文献 「あたらしい栄養学」監修 吉田企世子 松田早苗 高橋書店
AGEについての詳しい記事です ↓↓↓
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