MRワクチン（麻疹・風疹混合ワクチン）は、麻疹（はしか）および風疹の予防に有効なワクチンです。まだ当院には2025年３月５日時点で１０本ほど備蓄あります。当院でも接種を受け付けておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
MRワクチンの対象者
1. 定期接種の対象者（公費で接種可能）
MRワクチンは 定期接種 として 2回接種 が推奨されています。
（1）第1期：1歳児
- 生後12か月～24か月未満の乳幼児
- 1回目の接種
（2）第2期：小学校入学前1年間の児童
- 満5歳～7歳未満（年長児「小学校入学前1年間の児童」のみ第２期の公費（自己負担なし）対象です。小学校入学後は自費「税込１万円」となります。）
- 2回目の接種 （1回目を受けていない場合は、1回目として接種することも可）
2. 任意接種の対象者（自費で接種が推奨される方）「自己負担；税込１万円」
以下の方々は 任意接種（自費） となりますが、感染予防のため接種を強く推奨いたします。
（1）予防接種を受けていない、または2回接種していない成人
- 1962年（昭和37年）4月2日～1979年（昭和54年）4月1日生まれの男性
- 風疹の抗体保有率が低く、感染リスクが高い
- 「風疹の追加的対策（第5期定期接種）」として抗体検査とワクチン接種が無料
- 麻疹または風疹の既往歴がなく、ワクチン接種歴が不明な方
- 過去に1回のみ接種している方も、2回目の接種を推奨
- 1989年（昭和64年・平成元年）以前に生まれた方は特に注意
（2）妊娠を希望する女性
- 妊娠初期の風疹感染は**先天性風疹症候群（CRS）**を引き起こすリスクがあるため、 妊娠前にMRワクチンまたは風疹単独ワクチンの接種を推奨
- 妊娠中の方は接種不可 のため、事前の抗体検査と接種が重要
（3）医療従事者・保育士・教職員など
- 麻疹や風疹を職場で拡散させるリスクが高いため、2回接種していない場合は追加接種を推奨
（4）海外渡航者
- 麻疹や風疹が流行している国（特に発展途上国）へ渡航予定の方
- 渡航前に抗体検査とワクチン接種の検討を推奨
3. 妊娠中の女性と接種の注意点
- 妊娠中のワクチン接種は禁止🚫
- MRワクチンは 生ワクチン であり、胎児への影響を考慮して妊婦には接種できません。
- 妊娠を計画している場合🚫
- ワクチン接種後 2か月以上の避妊 が推奨されています。
4. 風疹第5期定期接種の対象者（2022年度までの特別措置）
- 1962年（昭和37年）4月2日～1979年（昭和54年）4月1日生まれの男性
- 抗体検査（無料）を受け、抗体価が低い場合はMRワクチンを無料で接種可能
- 対象者には自治体からクーポン券が発行される
まとめ
定期接種（公費） → 1歳児、小学校入学前の年長児
任意接種（自費）
- 接種歴が不明な成人
- 妊娠を希望する女性（妊娠前に）
- 医療従事者・保育士・教職員
- 海外渡航者
🚫妊娠中の方は接種不可
💡 1962～1979年生まれの男性は抗体検査後に無料接種が可能（風疹第5期定期接種）
麻疹は 感染力が非常に強く、ワクチン未接種の場合の発症率がほぼ100% です。確実な 2回接種 でしっかりと予防しましょう。
当院では MRワクチン接種を受け付けております。 ご不明な点がございましたら、直接当院までお気軽にご相談ください。
竹内内科小児科医院
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