「ブロッコリーが指定野菜になった」というニュースを耳にした方も多いことでしょう。 そもそも、指定野菜とは何でしょうか?
◆指定野菜とは◆
全国的に流通していて、特に消費量が多く重要なものとして国が指定している野菜のことです。
その品目は14種で、キャベツ、胡瓜、里芋、大根、玉葱、トマト、茄子、人参、ネギ、白菜、じゃがいも、ピーマン、ほうれん草、レタスです。ここに、ブロッコリーが加わり15種になりました。指定野菜の種類が追加されたのはなんと50年ぶりだそうです。
◆ 指定野菜になるとどうなる? ◆
指定野菜は「消費者に安定供給すること」を目的としています。その為、価格が下落した時には生産者へ国などからの補助金が増えて売値が急に高くなったりしないようになり、消費者にとっては年間を通して価格が落ち着くというメリットがあります。
◆ブロッコリーの選び方 ◆
ブロッコリーは一年中出回っていますが、旬は冬で11月〜3月です。選ぶ時は緑の濃いもの、蕾が固くしまっているもの、茎の切り口がみずみずしく、真ん中が空洞になっていないものを選ぶとよいです。 ブロッコリーは栄養価が高い ビタミンC、たんぱく質、β-カロテン、イオウ化合物、ビタミンE、葉酸、カリウム、クロム、食物繊維、スルフォラファンなどたくさんの種類の栄養素が含まれています。
私達の体は、酸素をエネルギーとすると同時に活性化酸素を生み出します。この活性化酸素は血管を傷つけ糖尿病や脂質異常など様々な病気を引き起こす原因にもなります。
ブロッコリーに含まれる栄養素には活性酸素から体を守る作用、抗酸化作用が多く含まれています。 ビタミンCも豊富なので美肌も目指せます。家族みんなで積極的に食べていきたい野菜です。
〈参考〉 農林水産省 https://www.maff.go.jp/
食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/ 公益財団法人長寿科学振興財団
健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/
ブロッコリーは茹でたり、蒸し器やレンジで蒸したりして手軽に食べられます。塩茹でが一番シンプルでおいしいですが、胡麻和えやサラダ、炒め物やチーズと焼いたりするなどバリエーションも豊富です。
今回は卵と炒めた後にひと手間かけて生姜あんをかけた体を温めるレシピです。
【ブロッコリーと卵の生姜あんかけ】
[材料]2人分
●ブロッコリー 1/2株
●卵 1個
●塩胡椒 少々
●油 小さじ1
●塩 小さじ1/2
●胡椒 少々
〈生姜あん〉
●醤油 大さじ1
●みりん 小さじ1
●おろし生姜 小さじ1
●鶏がらスープの素 小さじ1/2
●片栗粉 小さじ1
●水 小さじ2
[作り方]
1.ブロッコリーを茹でる、又はレンジ600wで2〜3分くらい加熱する。食べやすい大きさにしておく。
2.卵を溶き、塩胡椒を少々加えて大きめの炒り卵を作る。
3.卵にブロッコリーを加えて塩胡椒し、お皿に取り出す。
4.生姜あんの調味料を合わせておく。
5.炒めていたフライパンに調味料をいれて生姜あんを作り、卵とブロッコリーの上からかける。
*卵の代わりに桜エビやしらす干し、カニカマにしてもおいしいです。 また、鶏肉や豚肉、牛肉に代えれば主菜にもなります。
管理栄養士 福島 万里
(東京糖尿病療養指導士・アロマテラピー検定1級)