2024年6月1日(土)~当院にて幹細胞培養上清液(エクソソーム点滴)が行えるようになりました。事前に説明など必要となりますので、まずは五藤良将・院長の外来担当時にお越しいただくようにお願いい致します。
Q;
幹細胞培養上清液とは何か?それにはエクソソームもサイトカイン、成長因子なども含まれているのか?ほかに含まれている成分は?
A;
幹細胞培養上清液(conditioned medium、コンディションド・ミディアム)にはエクソソーム、サイトカイン、成長因子の他にも多くの有効成分が含まれています。これらの成分は再生医療や組織工学で利用されることが多く、以下のようなものが含まれます:
- エクソソーム:細胞間通信に使用される小さな膜に包まれた小胞で、タンパク質、リボ核酸(RNA)、リポソームなどを運搬します。
- サイトカイン:免疫反応の調節や炎症応答に重要な役割を果たすタンパク質です。
- 成長因子:細胞の増殖、分化、生存を促進するタンパク質で、組織修復や再生に不可欠です。
加えて、以下の成分も含まれることがあります:
- ケモカイン:特定の細胞タイプを引き寄せる能力を持つサイトカインの一種で、組織修復や免疫応答において細胞移動を促進します。
- エクストラセルラーベシクル:エクソソームと似ていますが、サイズや起源が異なることがあり、細胞外マトリックス成分、タンパク質、脂質、核酸などを含みます。
- 核酸:mRNAやmicroRNAなどのリボ核酸が含まれ、これらは遺伝情報の伝達や遺伝子の発現調節に関与します。
これらの成分は、病気の治療や損傷した組織の修復と再生において重要な役割を果たすため、再生医療の分野での研究と応用が進められています。特に細胞フリーの治療法として、これらの成分が含まれるコンディションド・ミディアムの使用は、直接的な細胞移植の代替として有望視されています。
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【培養上清とはなにか】
細胞は、さまざまなメッセージを発して互いに情報交換しています。細胞同士で増殖のスピードや分化の程度などの生体機能を調整しあうのです。このようなメッセージを担うのが信号分子(signaling molecule)と呼ばれる物質です。信号分子は分子量3万程度のたんぱく質からなるサイトカインや成長因子などで構成されていますので、生理活性物質(bioactive substance)ともよばれることもあります。
また信号分子や生理活性物質は、培養液のなかに溶けていますので可溶性因子(soluble factor)と呼ぶこともあります。呼び名は違いますが意味はみな同じなので混乱しないように、ここからは生理活性物質に統一しましょう。
細胞の作る生理活性物質は数千種類にも及び、多彩な生物学的効果を持っていますが、すべて培養液のなかに蓄積しています。この培養液のなかから、細胞や細胞の残骸、代謝物質や老廃物をとりのぞき生理活性物質だけにしたものが「培養上清」(conditioned medium,supernatantなど)とよばれるものです。つまり培養上清とは細胞のつくるサイトカインの複合体であり、これらの生理活性物質を医療に応用するのが「培養上清治療」なのです。
エクソソーム点滴で、NMN点滴と同様に最近で有名になっておりますが、実は幹細胞培養上清液にはエクソソームだけでなく、成長因子、サイトカイン、ケモカインも含まれているのです。安全性が高く、成長因子を豊富に含んだ歯髄幹細胞培養上清液を提供いたします。
【安全、安心の確保】
当院の幹細胞培養上清液は、ドナーが明確でしっかりと同意されており、トレーサビリティは確保されてます。
【ドナーが明確である】
人を対象とする生命科学・医学系研究を行うために必要な審査を行う倫理委員会で審査を行っており、適切なプロセスで抜歯、歯髄組織採取を行っている。
【細胞受け入れ時の検査・上清液の出荷時の検査】
◼厚生労働省の生物由来原料基準安全性試験をクリア
◼無菌試験
◼エンドトキシン試験/マイコプラズマ試験
◼ウイルス否定試験
(HBs抗原・抗体、HBc抗体、HTLV-I抗体(CLIA)、HIV抗原
抗体、梅毒(PRP/TPHA))
◼無細胞診検査
血管内へ投与を行うことで「全身のエイジング効果」が期待されます!
✓コラーゲンの生成を促進
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✓若返り効果
✓疲労回復
✓毛髪の再生(AGA、FAGAにも効果あり)
などなど、様々な効果がございます。
ご不明点やご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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