大田区 男性に対するHPVワクチン接種 費用助成のお知らせ


接種日現在、田区に住民登録のある小学校6年生から高校1年生相当の男性の方について、当院にて「大田区HPVワクチン男性予防接種予診票兼ワクチン接種費用助成申請書」を記入・提出し、HPVワクチンの予防接種を受けた場合、3回まで無料で接種が可能です。

【確認事項】

  • 助成開始は令和6年4月1日からです。4月1日より前に受けた予防接種は助成の対象となりません。また、予防接種後に費用を請求できる償還払い制度はありません。
  • 対象ワクチンは、4価HPVワクチン(ガーダシル)です。
  • 助成を受けられるのは、同一ワクチンについて3回までです。
  • 任意接種ですので、かかりつけ医師等にご相談のうえ、効果や副反応等を確認し接種するかご判断ください。
  • 「予診票兼助成申請書」は当院にありますので、区からは送付いたしません。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんの原因であり、男性においてもがん(肛門がん、咽頭がんなど)や性感染症(尖圭コンジローマ)を引き起こします。助成の対象ワクチンである4価HPVワクチン(ガーダシル)は、上記疾病の発症に関係する4つのHPV型の感染を予防するワクチンです。

感染している可能性が低い10代前半に予防ワクチンを接種することで、男性自身の疾病を予防
すると同時に、未感染のパートナー等の子宮頸がん発症率の減少も期待できます。
ガーダシルは肛門がんと尖圭コンジローマを、シルガード9も尖圭コンジローマを予防できます。

【男子のHPVワクチンの接種】
HPV感染は男女間で感染を繰り返すため、男女にワクチン接種をすることで感染の広がりを抑えることができます。男性のワクチン接種の目的は、男性本人のHPV感染による病気を予防することです。
実際に男子へのワクチン接種は多くの国で推奨され、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど20か国以上の国で公費接種が行われています。日本では、2020年12月から任意接種で男性が4価ワクチンを受けられるようになり、一部の自治体では接種費用を助成しています。

【ワクチンの効果】
いずれのワクチンもワクチンに含まれているタイプのHPV感染症を防ぎ、子宮頸がんなどの発病を予防します。また、がんになりやすい16、18型のHPVは、若年者に多いといわれています。初めての性交渉の前までに受けることで予防効果が高まります。
実際に、スウェーデンの報告では、17歳未満のワクチン接種で子宮頸がんリスクが88%減少しました。英国では、12-13歳のワクチン接種で87%減少しました。
ワクチンの種類によって効果のあるウイルスの型が異なり、予防できるVPDが変わります。サーバリックス、ガーダシルは、ともに約70%の子宮頸がんを予防し、効果は20年くらい続くとされています。シルガード9は、約90%の子宮頸がんを予防できます。日本より7~8年前からワクチン接種をはじめた欧米やオーストラリアでは、ワクチンの有効性が報告され、子宮頸がんが減少しています。
また、ガーダシルは肛門がんと尖圭コンジローマを、シルガード9も尖圭コンジローマを予防できます。

【ワクチンと検診で予防】
ワクチン接種だけですべての子宮頸がんが防げるわけではありません。性交渉の経験がある人は、必ず子宮がん検診を受けることが大切です。検診受診率は、欧米では約80%ですが、日本ではなんと約40%とたいへん低いのが問題です。
HPV感染症による子宮頸がん予防で最も重要なことは、定期接種の年代の人は必ずワクチンを受けること。性交渉経験のある人は、20歳を過ぎたらワクチン接種の有無にかかわらず子宮がん検診をしっかりと受けることです。

【接種後の注意】
副作用として受けたところの痛み、局所反応があります。接種時の痛さはほかのワクチンと大きく変わらないとされますが、数日間にわたり筋肉痛がおこることがあります。
このワクチンは血管迷走神経反射(失神)を起こすことがあります。これはワクチンが痛いためでなく、ワクチンが痛いのではないかと緊張したり、その緊張が解けたりしたときに起こります。10歳以上の女性は、ワクチン接種(種類は問いません)だけでなく血液検査や献血でも失神を起こす人がいます。緊張しやすい人は接種前に接種医に申し出て、寝た姿勢のままで受けるなど30分程度はしっかり落ち着くまで接種した医療施設で横になるのも良いことです。


接種日現在、大田区に住民登録のある小学校6年生相当から高校1年生相当の男性

4価HPVワクチン(ガーダシル)  全額助成×(3回まで)
  (注釈1)予防接種後に費用を請求できる償還払い制度はありません。
  (注釈2)助成を受けられるのは 4価HPVワクチン(ガーダシル)の接種に限ります。

受付で「大田区HPVワクチン男性予防接種予診票兼ワクチン接種費用助成申請書」を記入し、
提出したうえで、予防接種を受けてください。 
「予診票兼助成申請書」は、区からの送付はありません。

必ずお電話(03-3721-5222)、もしくは来院にてご予約下さい。

【持ち物】
母子健康手帳、大田区民であることがわかる物 (乳幼児医療証等)


高校1年生の方は、原則6か月の間に3回の接種が必要です。

そのため、1回目の接種を9月30日までに開始しないと接種対象年齢を超えてしまう可能性がありますのでご注意ください(4か月間で接種する方法もありますのでご相談ください)。

<一般的な接種スケジュール> 下記表を確認
1回目
2回目 1回目の接種から2か月の間隔をおいて接種
3回目 1回目の接種から6か月の間隔をおいて接種
※は、一般的なスケジュールで接種できない場合です。


【副反応】

多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
重い副反応としては、まれに、呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐、意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等が起こることがあります。

詳細は大田区のHPをご確認下さい。https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/yobou_sessyu/kodomo/menshpv.html

ご不明点がございました、お問い合わせ下さい。
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〒145-0072 東京都大田区田園調布本町40-12-201
竹内内科小児科医院 (東急東横線多摩川駅徒歩5分)
TEL : 03-3721-5222
https://www.takeuchi-iin.jp/

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Author: 五藤 良将