ヒルドイドは、ヘパリン類似物質含有製剤とも呼ばれる保湿剤です。世の中には市販薬から処方薬まで様々な保湿剤がありますが、ヒルドイド(製造販売:マルホ株式会社)は、処方薬のなかで代表的な保湿剤の一つです。
1日1回~数回、患部に適量を擦り込むように塗るか、ガーゼなどにのばして貼り付けることで、皮ふを持続的に保湿し乾燥を改善します。
また、血行促進効果もあり、血行障害による痛みや腫れを軽くします。
ヒルドイドは低刺激な外用薬ですので副作用が少なく、赤ちゃんの保湿剤として処方することもあります。
手荒れから、肌全体の乾燥、アトピー性皮膚炎にお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
保険適応のお薬です。
■保湿効果
ヒルドイドに含まれる有効成分は「ヘパリン類似物質」といい、肝臓で作られる「ヘパリン」という物質に似た構造を持っています。
ヘパリン類似物質は水分子を引き寄せて保持する能力があり、さらに皮膚に浸透することで保湿力を発揮します。また、持続的な保湿効果があるため、ヒルドイドをはじめとした多くの保湿剤に使用されています。
■血行促進効果・抗炎症効果
ヘパリン類似物質には、血液をかたまりにくくして血流を良くする作用があります。そのため、しもやけや打ち身・筋肉痛・関節痛などにも効果を期待することができます。
①ヒルロイド ソフト軟膏
ヒルドイドソフト軟膏は、ヒルドイドとして最も有名なクリーム状の製剤です。
薬のベースとなる基材には油中水型(油がメインで、内部に水を含むタイプのもの)のクリームが用いられており、油分が多く伸びづらい製品ですが、その分患部にしっかり密着します。
(一般的な軟膏と比較すると、伸びやすく水で洗い流しやすい製品です)
また、ヒルドイド製品は基本的にすべての商品が低刺激ですが、ヒルドイドソフト軟膏は、そんなヒルドイド製品の中でも一番刺激が少なくなっています。
②ヒルロイド クリーム
ヒルドイドクリームは、ヒルドイドソフト軟膏と同じクリーム状の製剤ですが、軟膏と基材が異なります。
ヒルドイドクリームの基材には水中油型(水がメインで、内部に油を含むタイプのもの)のクリームが用いられています。
そのためベタつきが少なクリーム状で、ソフト軟膏を使用して症状が軽くなった方におすすめです。
⓷ヒルロイド ローション
伸びやすく、塗り心地が良く、乳液のようなテクスチャーの製剤です。
また、頭にも塗ることも可能です。
使用感が良いといわれることが多いですが、まれに外用部位に刺激を感じる方もいらっしゃいます。
④ヒルロイド フォーム
やわらかい泡が噴出する泡状スプレーです。
スプレータイプですが、液だれがなく、空気中に飛散しないのが特徴です。よく伸び、しっとりとした使用感があります。
背中などに、広範囲な部分におススメ。
手を清潔にして適量を手にとり、1日1回~2回、手のひらでこすらずにやさしく塗ってください。
量が足りてないことも多いので、下記を参照にして下さい。
ヒルドイドには血行を促進する作用があるため、血液が固まりにくくなってしまいます。
そのため、血小板減少症・血友病・紫斑病の方などは使用することができません。
またヒルドイドには副作用はほとんどありません。
しかし、稀に皮膚炎や発疹・発赤などの症状があらわれることがあります。
副作用があらわれた場合には使用を中止し、ご相談下さい。
また妊娠中の方もご相談下さい。
■分院「五良会クリニック白金高輪」もご利用ください■
分院「五良会クリニック白金高輪」でも、ヒルロイドの処方をしております。
詳細は分院までご連絡ください。(03-6432-5353)
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