みずいぼの治療してます

夏が近づきプールの時期が間もなくですね。みずいぼが出来て気になるお子様もいらっしゃるかと思います。特に7歳以下の皮膚が薄くてバリア機能の未熟な乳幼児はみずいぼができやすいです。みずいぼと呼ばれるのは、水っぽい光沢があり、いぼ状に出っ張っているからなのですが、中身は液体ではなく、モルスクム小体というウイルスと変性した表皮組織からなる白っぽい塊です。みずいぼは掻いてつぶれたり、掻かなくてもある程度の寿命で自然に脱落して、それがまた他の皮膚にくっついてその場所に感染し、次々と広がってしまうことが多いのです。
  自然治癒するまで経過観察する方法やヨクイニンという漢方を内服する保存的治療法もありますが、数が少ないうちに摘み取るのが最も確実で早く治す方法です。この写真のように トラコーマ摂子という特殊なピンセットを使います。必要時には、痛みを軽減するために30分から1時間前に貼って頂くようにこのペンレステープを事前にお渡ししております。

「皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解(2013.05.22)」と「 皮膚の学校感染症に関する統一見解 (2010.11.17)」における伝染性軟属腫(みずいぼ)のコメント

 幼児・小児によく生じ、放っておいても自然に治ることもありますが、それまでには長期間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療します。プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。この疾患のために、学校を休む必要はありません。(日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会・日本小児感染症学会)

 プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。(日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会)

以上の学会声明文のようにプールではうつらないようですが、タオルなどは注意した方がよいです。
 初期の段階だと1日で全部摘み取れてしまいます。わが長男も8個ほどのみずいぼだったのですぐに終わりました。みずいぼの摘み取り治療をし、ピンセットなど使用後はこのオートクレーブできちんと高圧蒸気滅菌しておりますのでご安心ください。

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Author: 五藤 良将